LHCで発見された質量が126GeVのヒッグス粒子をMSSMで説明するための,軽いストップ粒子シナリオに沿ったパラメータを探るに当たり,ミューオンの異常磁気モーメント,Bsメソンのミューオン対への崩壊過程,bクォークのsクォーク・光子への崩壊過程に関する実験結果も説明できるという条件を課した。そこで得られた結果を適用して,スレプトンの質量スペクトルに関して2種類のシナリオを設け,その違いを,ストップ粒子,チャージーノ1,ニュートラリーノ2の崩壊過程及び電子・陽電子衝突によるタウ粒子対生成過程について,ファインマン振幅の自動計算システムGRACEを用いた解析によって明らかにした。共著者:国府田優作,近匡,神保雅人,石川正,栗原良将,加藤潔,黒田正明 p.5