まずは、社会科学にとっての不都合な真実と好都合な真実、ホーリスティックな認識論的転回、実体概念のぼやけと関係子・相互作用子に言及しつつ、系統論的ホーリズム(「全」包括主義、亜総体主義)の認識論とこれが関係主義を方法論とする所以に言及した。つぎに、日本のモダン、ポストモダンにかかわり、離合する構造論、現象学、解釈学を踏まえつつ、関係主義がどのように行われるかという性格づけ(方法の方法)を決定する、構造-現象-解釈の2項対立縮約、そして3点動化、「構造」の在処の区分に言及した。そして、還元論的進化論と構造論的進化論が交差、接合する拡張進化論、それとしての遺伝子-文化共進化論に言及した。