徳永豊との共同研究。理論的研究から得た基本認識と2つの問題意識を出発点とし、愛知工業大学平成13年度教育研究特別助成の一部を得て実施した実態調査に基づく仮説検証的研究、その検証結果を踏まえた組織変革モデルの提示、そしてさらに仮説立案的研究を行った。事前的組織変革のルーティン化が重視される時代にあって、ある程度の矛盾を必然的に孕みながらも複数の組織特性が検出される組織にこそ強さがあると考え、革新的組織変革不全の回避に関する考え方を、データ分析に基づく新たな具体的モデルとともに提示。主意論と決定論の融合、コンティンジェンシー論のもとで代替視される複数特性を1つの組織に内包することの意義を強調した。