「『8020運動』と社会疫学からみた口腔ケア」
本論文はまず先行研究をサーベイし、日本における口腔ケア政策の変遷を検討した。つぎに市川で実施したアンケート調査に基づき、高齢者と要介護者の残存歯数の実態を把握し、健康指標および社会経済的地位との関連に着目して分析を行った。その結果、残存歯数と健康指標や社会経済的地位との間に関連性があると指摘している。最後に、高齢者個々人の健康行動の改善および地域での環境づくりの重要性に言及した。
『国府台経済研究』第27巻第1号
第27巻第1号