「ヘッジ会計における評価単一体に関する一考察」
ドイツの金融機関に対するオプション取引の会計基準では、ヘッジ取引と認定された取引にはヘッジ会計が強制される。ドイツのヘッジ会計では、ヘッジ対象とヘッジ手段とを「評価単一体」として捉え、ヘッジ手段の評価益とヘッジ対象の評価損を相殺する。これは実現主義の原則と一見相容れないが、こういった相殺処理を正当化する論拠についていくつかの学説を比較検討した。(54~61頁)
『産業経理』
第58巻第4号