「ドイツにおける連結決算書の配当可能利益算定機能に関する一考察」
証券市場のグローバル化によりドイツの会計基準もグローバル化が迫られ、国際的な会計基準が導入されてきている。そこでは連結決算書が重要な役割を担うことになる。一方で、ドイツ商法には従来より現在に至るまで連結決算書の作成が義務付けられ、その作成原則は国際的な基準とは異なっている。このドイツ商法に従った連結決算書はいかなる意義を持つのかという点を、ドイツの代表的な学者の一人であるT.Schildbachの所説に従いながら配当可能利益算定機能の面から考察した。(90~99頁)
『産業経理』
第63巻第2号