Academic Theses

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Name GOTANDA, Katsuya
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Title

神社の立地と地形および災害との関係に関する研究 常陸国と下総国の事例

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Summary

古来より存在する神社には、災害からの被害を免れている例が実在している。東日本大震災では、福島県いわき市の海岸線にある秋葉神社が津波の被害を免れている。神社は災害から被害を受けにくい立地に建立されている可能性が考えられる。
本研究では、利根川をはさんだ現在の茨城県に相当する常陸国と千葉県北部に相当する下総国の神社の分布を地図化し、地形分類図との比較検証を行った。常陸国と下総国の神社の多くはローム台地上と三角州性低地に立地していることが明らかになった。ローム台地は、地形の成り立ちや地質構造から地震に対して強く、河川からの比高も高いため、安全に居住することが可能であると考えられる。
延喜式内社は、ローム台地上に多く河川から近い低湿地である三角州性低地には少ない。これは延喜式内社は古くから存在しているため、災害に対して安全性の高い高台に建てられた可能性を示唆している。

Magazine(name)

国府台経済研究

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Date of Issue

2023/03