政策情報学の視座
世界遺産である秋田県白神山地周辺での古環境変遷を花粉分析学的研究から明らかにした。過去1万2千年間の植生変遷は、寒冷な気候を反映した亜寒帯性の針葉樹林からカバノキ、コナラを中心とした落葉広葉樹林へと変化し(1万年前)、現在白神山地で見られるブナ林は8千年前に成立したと考えられる。このブナ林の成立には日本海への対馬暖流の流入が大きく関係していると考えられる。千葉商科大学政策情報学部10周年記念論集刊行会編
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