確定拠出年金の導入
16頁。確定拠出年金が日本に導入されるまでの経緯を報告した。米国の401(k)プランを参考に労働省が財形制度を拡充しようと試みたのが導入にきっかけだったが、厚生省が企業年金の一元化、企業年金の運用利回り低下の対策として、適格退職年金、厚生年金基金の後継年金として位置づけ、財界もそれを支援した。その結果、米国の401(k)プランとはかなり趣を異にする制度となったが、日本の企業年金の多様化につながり、多様な企業ニーズに一層対応できるものとなった。
慶應保険学会