経済環境の変化と法人税法
我が国の経済環境の変化に伴い、会計と税法の在り方を検証した。一部にIFRSが適用されているドイツでは税法と会計の乖離が強まっており、我が国でも企業の国際競争力確保に配慮した税制改正では乖離が顕著である。したがって、我が国にIFRSが適用された場合、損金経理要件を維持することは困難である。IFRSの適用が拡大した場合は、確定決算主義の合理性を見極め、その在り方を検討しなければならないとの結論に至った。(P113~125)
租税理論研究叢書
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