これまでの一連の研究から,教育実習において重視される様々なスキルが明らかとなってきたが,そのうちの親和的ユーモア・スキルに関連があるものとして,実習生が持つ遊戯性傾向について検討を行った.具体的には,今年度新たに教育実習を終了した実習生133名を対象とし,5因子性格検査短縮版(FFPQ-50; 藤島ら, 2004)の遊戯性尺度,日本版遊戯性尺度(JPS; 中野ら, 2023),そして実習に関する自己評価および他者評価(実習校から得られた成績評価)の関係について検討を行った.その結果,遊戯性は限定的にしか客観的評価に反映されず,親和的ユーモアなどが表出される準備状態としての役割が大きいことが示された.これを受け,今後の大学の教員養成課程においてどのような事前・事後指導を行うべきなのか検討を行った.