人口が減少していく中で,まちづくりに重要と思われるのは安定した交流人口の確保が1つの対策であると考えられる.本調査では過疎に悩む和歌山県田辺市でのイルカとのふれあいを目的とした夏季イベントであるビーチサイドドルフィンに注目し再来訪につながる要因について検討した.結果,来場者はイベントに癒しという気分の改善を期待し,参加することによって実際に気分が改善していることが推察された.イベント会場である海水浴場には平成17年のイベント開始より有意に来場者が増加しており,イベントが再来訪の要因であることが考えられた.持続可能な地域振興には再来訪要因を明確にする必要がある.(川乗賀也・相良陽一郎:担当部分=結果の分析および考察部分の検討・論文内容全般について検討)