これまでの一連の研究から,教育実習において実習生が感じる困難さの背後に,コミュニケーション・スキルを含むソーシャル・スキルの問題があることが示されている.本研究では,新たに今年度教育実習を終了した実習生157名を対象とし,日常生活スキル(島本・石井,2006)と,実習に関する自己評価および他者評価(実習校から得られた成績評価)の関係を検討した.その結果,教育実習に関わる重要なスキルとして,新たに自律性・感受性・自己肯定感などが見出された.これらの結果をもとに,効果的な事前・事後教育の検討が行われた.(相良麻里・相良陽一郎:担当部分=データ分析・考察部分の検討および本文執筆)