本研究では,今年度教育実習を終了した実習生135名を対象とし,自らの実習をふり返って自己評価した場合,どのような評価を行うのか,実習校から報告される成績評価との関連で検討を行った.その結果,自己評価は実際の成績とほぼ一致するが,特にコミュニケーションに関する自己評価が実際の成績とよく一致することが分かった.そこで,コミュニケーションのどのような面が成績と関連しているのかを調べるため,コミュニケーション・スキル尺度(ENDCOREs; 藤本・大坊, 2007)に基づく検討を行った結果,いくつかの示唆が得られた.その結果をもとに,効果的な事前・事後教育の検討がなされた.(相良麻里・相良陽一郎:担当部分=データ分析・考察部分の検討および本文執筆)