一般的に自律的な学習者は優れた成績を示すとされているが,英語学習においてはどうなのか,さらに千葉商科大学においてはどのような傾向を示すのかについて検討した.千葉商科大学の英語科目履修者357名を対象に,教員への依存性・自己効力感・学習者の自律性の程度と,英語成績の関係を調査した結果,教員への依存性が高いほうが良い成績を示すなど,従来の傾向とは異なるデータが得られた.そこで上記調査対象者を代表する5名を選び,半構造化面接法による聞き取り調査を行った結果,自律性・依存性・自己効力感に関し従来指摘されていたなかった重要な観点が明らかとなった.