エモーショナルストレスが目撃証言に及ぼす効果(10):ストレス―遅延促進効果の検討
日本心理学会
前報(相良・越智, 1999)までの一連の研究における問題点としては, Heuer et al. (1990)が示している記憶促進効果を未だ確認できていないことがあげられる.そこで本研究では従来の手続きを改良し,未確認であった記憶促進効果を明確な形で示すことに成功した.これにより,従来より議論されていた理論的な対立を解決するための手がかりを得ることができた.