合成回転軸におけるメンタルローテーション関数の変化
電子情報通信学会春季全国大会
人間が物を認識する場合,既知の記憶モデル(メンタルリプレゼンテーション)と比較して,同じであるか否かを判断する.本研究では,これまで単軸のみで検討されていたメンタルローテーション関数を合成回転軸に拡張して測定する.回転軸の傾きの違いによる差はどの角度においてもほぼ同じ形のグラフとなり,違いは見られなかった.これにより,人間の視覚認知において得手・不得手な合成回転軸は存在しないことが確認できた.