「社会福祉法人新会計基準の特性と今後の方向性」
2011年7月に通知された社会福祉法人会計の新基準を中心にその概要を検討している。これにより、さまざまな事業形態のある社会福祉法人に適用される会計基準が複数併存する問題が回避され、新基準から会計制度は一元化が実現した。しかし、代償として多くの勘定科目が認められることになり、複雑になってしまった点があることは否めない。今後は社会福祉法人にとって望ましい経営モデルと対応する会計制度の構築の模索が課題になるといえよう。
千葉商大論叢
第49巻第1号