「調和化から収歛に向けた国際会計基準改訂プロセス-減価償却の会計基準における生成・発展をケースにして-」
IASCがIASBに改組され、どのような変遷をたどったかを減価償却の会計基準を対象にして検討した。IAS4からIAS16までの改訂の変遷をみると減価償却に関する規定がIAS16に含められてからは、より精緻化されたということがいえる。しかし、調和から収斂の過程でみると、2003年改訂基準でも原価モデルと再評価モデルの選択適用が認められており、代替処理の除去が行われていないことが指摘できる。
信州短期大学紀要第19巻