不適応的な自己愛に関する研究
「自己愛」とは自分を愛することであるが、自分自身を大切に思うような健全・適応的な側面と、いわゆるナルシストに見られるように、自己顕示的で他者への配慮が欠けるような不健全・不適応的な側面の両方を「自己愛」には含んでいるため、これまでの自己愛の議論は混乱が大きかったと考えられる。そこで本研究では、「他者が持つ自分に関する評価への関心の集中、こだわり」に焦点を当て、これが不適応的な自己愛の問題の本質であることを質問紙を用い検討した。
学位論文(人間科学)(大阪大学)