内観療法による自己愛の変化
本研究では、内観療法を経験する前と後において自己愛がどのように変化するかを検討することを目的とし、内観療法を経験した87名を対象に、内観の前後で質問紙調査を実施した。その結果、内観療法により自己愛得点は全体的に減少した。さらに、これまでの行動に対する認知が変化し、自分が自己愛的であったことを自覚するために得点が高くなる項目、およびそのような自己愛的であった自分に対する反省から得点が低く変化する項目がみられた。
内観研究12巻1号