バレエ・パントマイム時代の「眠れる森の美女」
バレエ『眠りの森の美女』といえば、プティパ/チャイコフスキイによるものが有名であるが、このバレエは劇作家スクリーブの台本で1829年にパリ・オペラ座で初演(オメール/エロルド)されていることはあまり知られていない。本論文では、この作品がどのようなものであったのかを示すとともに、19世紀のロシアバレエとは異なる当時(ロマンテックバレエ以前)のフランスにおけるバレエ作品の在り方、作品創作における考え方を浮き彫りにする。
千葉商科大学紀要
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