「個人所得税と法人所得税の統合―伝統的租税論の再考―」
個人所得税と法人所得税の統合に関する問題は伝統的租税論における重要な命題である。統合賛成の立場をとる法人擬制説派と反対の立場をとる法人実在説派の見解はそれぞれ理に適ったもので、永遠に対立し続ける宿命にある。本稿はその対立を踏まえた上で、賛成論の立場から完全統合及び配当救済に関して実行可能性を検討した。
『租税論研究-課税の公平と税制改革-』五絃舎
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