共著者:小林威、望月正光、池田浩史、兼村高文、青柳龍司、栗林隆、半谷俊彦、小野島真、篠原正博、神部孝、江波戸順史、星野泉、花井清人、今泉佳久 本書は、財政学とりわけ租税論を中心としたテキストである。「わが国の税制」では、シャウプ勧告をルーツとする税制の変遷を概観し、現行の税制に関して言及した。「ヒト(個人所得)への課税」では、個人所得に対する課税に関して理論面から言及した後に、わが国の所得税を題材に理論と現実両面から検討し、問題点を浮き彫りにした。結果として、所得課税が有する固有の問題を示唆し、税制改革の方向性を示した。