本論文では、リメディアル教育にみられる学生の理解度のばらつきに対応するため、キメ細かなe-Learningコースの必要性を主張した。さらに、キメ細かなコースをペトリネットのサブクラスであるワークフローネットを記述するためのXML形式の簡易記述言語を定義した。XML形式のコースは自動的にJavaScript のペトリネットに変換され、実行エンジンと組み合わせて実行される。この仕組みにより、コース作成工程からプログラミングを取り除くことができる。この仕組みにより、教材作成者は「XMLによるコース定義」と「HTML5による画面定義」の2つの工程に専念することができる。加えて、コースの定義、画面定義工程を分離することによりそれぞれの工程が非常に簡潔なものとなることを示すことができた。