桜井万里子・師尾晶子編『古代地中海世界のダイナミズムー空間・ネットワーク・文化の交錯』
私自身が執筆したのはあとがきのみで編集に徹した。総勢17名の執筆者による論文からなり、今日の日本における西洋古代史研究の最先端を示したものである。それぞれの時代における中心のみならず、周縁部にも目を向け、また古代地中海世界における重層的な人的物質的ネットワークのあり方に焦点を当てた。本書については「古代史研究から見た西洋史学の将来-桜井万里子・師尾晶子編『古代地中海世界のダイナミズム』(山川出版社刊)を素材として」『西洋史学』240(平成23年3月)にて詳細な書評がなされている。
山川出版社