「日本における重油脱硫技術開発の要因-出光興産は何故、重油脱硫装置を設置したのか?」
環境経済・政策学会(法政大学多摩キャンパス)
1960年代半ばに、出光興産が世界で初めて、重油から硫黄分を除去する重油直接脱硫装置を設置した理由について、様々な文献調査や聞き取り調査に基づいて検討を行った。その結果、出光が率先して重油低硫黄化を進めることで、それが業界のスタンダードにし、自社のシェアを拡大しようという戦略的行動だったのではないかと論じた。