日本語はWH-残留言語として広く知られているが,この論文は、WH句の義務的な顕在的移動がOguro(2018)で検討されている「ものか」修辞疑問(MRQ)に関与していることを示す。MRQの動作を観察し、質問ではなく否定的な主張と見なされるべきであることを確認し、この論文は、MRQのWH句は、WH句と助詞「だけ」との間の作用域の相互作用を検討することにより、文頭位置に強制的に前置される必要があることを明らかにする。 MRQのWH句は、英語における否定句前置の場合の否定句と同等に扱われるべきであることが示唆される。