The 11th International Workshop on Theoretical East Asian Linguistics, held at Academia Sinica, Taipei, Taiwan
Summary
「ものか」修辞疑問文の統語論的および意味論的な特徴を指摘して,Rizzi (1997)に代表される分裂CP構造を仮定して分析を提案した。その際に,「ものか」の「か」と通常の疑問文における「か」とでは性質が異なっていると主張した。さらに,終助詞「よ」がつく場合には修辞的解釈が強制されるというSaito and Haraguchi (2012)の観察を取り上げ,そのような場合の「か」は「ものか」修辞疑問文の「か」であると主張した。