霞ヶ浦南岸美浦村における島畑・掘下田の土地改良と土地利用変化
わが国の水田面積が増加傾向にある時代、沖積平野における特異な景観として島畑・掘下田が存在していた。かかる不整形かつ高低差のある耕地は現代の水田耕作には不効率のものとなり、減少の一途を辿っている。本稿では霞ヶ浦南岸の砂州地形に作られた島畑と掘下田が減反政策の今日、どのような土地利用に変化を求められ、具体化が進んでいったのかを、土地改良区や農家の協力を得て考察した。
日本大学文理学部自然科学研究所「研究紀要」 21 33~44