茨城県南部低湿地の水田利用再編対策への対応と特色
新規造山帯に位置する日本では、急峻な山地から流下する河川堆積物によって形成された沖積平野には多くの低湿地が存在しここでは米の生産が行われてきた。しかし米の生産調整政策以降水田イコール米の等式関係は崩れ始めることになる。本稿は1978年以降の水田利用再編対策開始にともなう低湿地の転作形態について、集落互助制度の確立と地域農業の経営のかかわりを考察した。
東北地理 37 1~15