霞ヶ浦岸沖積低地の土地条件と蓮根生産
上記論文(地図18-1)で明らかにした内容すなわち蓮根産地の拡大が耕境すなわち砂壌土(沖積高位面)においてなされたことに注目し、個別農家への詳細なアンケート聞き取りによるミクロな経営収支の分析を行った。この結果旧行産地(沖積低位面)と新興産地(沖積高位面)との土壌条件の違いが差額地代を生み出しており、両者の収益差を転作奨励金が補填していることが明らかになった。
地理学評論56-1 17~34