九州における輸送園芸産地の立地と展開―佐賀県福富町の水田裏作型タマネギ生産―
北海道と同様に遠隔地に立地し、全国第三位に位置する佐賀県白石平野のタマネギ産地を取り上げた。水田裏作型という形は府県産タイプとして位置づけられるが、府県産よりも大規模である。生産形態、出荷組織などの分析を通して、地域農業の実態を浮き彫りにする一方で、淡路島、北海道、佐賀県の地域事例を比較することで、新たな、露地野菜の輸送園芸産地の立地論的分析を再構築しようとしている。
千葉商大論叢
35-4 35~64