北海道における輸送園芸産地の立地と展開(Ⅰ)―タマネギ生産地域の事例―
本論文は国民所得の上昇や、都市への人口集中に伴い、大都市近郊の園芸産地が衰退と再編成を進める中で、遠隔地において輸送、流通、貯蔵施設などの諸条件を完備させた輸送園芸産地ができることを、北海道のタマネギ生産を事例に考察したものである。本稿はその第一篇で、わが国野菜産地の北海道の位置づけをはじめとする、春播き秋収穫の作付けと本州以南産との生産費比較などが記されている。
千葉商大紀要
30-3 25~43