霞ヶ浦岸における主要蓮田地域の戦前期の土地改良とその今日的意義
東北地理学会秋季学術大会
霞ヶ浦の中でも、蓮根栽培が濃密で高い家族労働報酬をあげている地域は、土浦市田村地区である。なぜこの地区が地域の平均を大幅に上回るのであろうか。この地域は第二次世界大戦前、地主主導型の10a区画の湿田を残存させたままの区画整理が行われており、今日の稲作を対象とした30a区画の造成ではなかったことが、労働集約的作物である蓮根経営に適合する結果をもたらしたことを突きとめた。単独発表。