信山社より2025年8月に発刊された論文集である。
今まで発表した専門論文を、四つの編に分けて時系列に従ってテーマごとに並べている。
商号の続用について日独の法的な状況を対比して検討しているのが第一編である。
日本の判例における類推解釈の役割を具体的な裁判事例において検討しているのが第二編である。
有価証券とは何か、その機能と意味についてドイツの実務的な視点からの見解を検討しているのが第三編である。
日本の商法典の将来の有様について、オーストリアの企業法典を参考に検討しているのが第四編である。
以上を通読することで、経済事情・社会事情が法律の世界に及ぼす影響について再認識していただくことも本書の意図するところである。