本書は、内外諸国における中小企業概念の比較、経済の二重構造問題、下請制、中堅企業とベンチャー・ビジネス、中小企業政策、技術革新への対応力、地域の中小企業、国際化、中小小売業、倒産問題と経営組織の改革など、中小企業論に含まれる多面的諸問題を分担して考察したものである。私が担当した中小企業政策においては、わが国の高度成長期の中心政策である近代化の登場経緯、その施策の詳細、近代化に代わる新しい政策と交代の背景などが解明されている。 共著者名:三井逸友、柿野欽吾、池田正孝、福島久一、坂井原良夫、小倉信次、太田進一、石倉三雄、伊藤公一、植田栄二 担当部分:第6章 中小企業の近代化(194-237頁)