原価管理は、利益管理の一環として、基本的に原価目標に向けて、原価実績を指導し規制する原価統制と、原価引下げのための原価計画という2つの領域から成り立っている。また、一方では、原価管理は、技術管理としての原単位管理に基礎を置いている。それは、標準原価が物量標準としての原単位に基づいて設定される、という構造による。標準原価管理を採用することにより、企業の階層的な活動を、原価能率として測定することが可能となる。この意味で、原価管理は、利益管理と原単位管理と密接に結び付いている。 (pp.3-25)第1章:原価管理の領域担当(共著者:新井益太郎、小倉栄一郎、宮本匡章、光岡貞夫、角谷光一、山田庫平、中山雅博、神馬駿逸、高田清昭、坂本清、徳谷昌勇、後藤幸男、太田文平、西澤脩、長浜穆彦、佐藤正雄)