本稿では、企業成長の理論についてペンローズ(Edith T. Penrose)、中村秀一郎、清水龍瑩、田杉競、末松玄六の各氏の見解と、企業倒産の理論についてロス・カミ(J. E. Ross & M. J. Kami)、アージェンティ(J. Argenti)、D&B社、清成忠男、小林武彦の各氏、機関の見解をとりあげ、企業の成長と倒産の本質的なかかわりを解明しようとした。 企業の成長と倒産との媒介変数は、いくつかの制約要因であり、それは企業の成長と倒産の両方の側面に作用し、企業評価をおこなう上で重要な役割を果たすという結論をえた。