財務でみる企業倒産分析 ―三光汽船を中心として―
三光汽船は、海運業界の長期的な不況の中で、負債総額4972億円をかかえたまま、昭和60年8月、会社更生法を申請し、事実上倒産した。当時、同社の倒産規模は、戦後最大級のものであった。、本稿では、三光汽船と財務的に健全な企業、日本郵船の5期分の財務データをもとに、両企業の評価分析、いわゆる財務構造分析、時系列分析、統計的分解分析(Statistical Decomposition Analysis)、多変量判別分析を通じ、企業評価分析の主要な事例研究として三光汽船の財務的な特性を多面的に解明した。
経営行動
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