本稿は、バブル経済の発生から崩壊にいたるバブル経済期およびその前後期における経済環境の変化と企業行動のかかわり、その特性を財務的側面から企業評価分析をおこなった。まず、この時期における企業行動を財務の側面から時系列的に観察することによって、バブル経済期およびその前後期における経済環境の変化と企業行動の関連性を解明した。つぎに、バブル経済期とその前後期の企業行動について統計学的な分析、すなわち主成分分析によりバブル経済期およびその前後期における企業財務の特性を明らかにした。 共著者名:柴川林也・白銀良三・久保俊郎・淵江哲朗・荒井信一・岩城秀樹・坂口幸雄・三輪晋也・市村誠 担当部分:第2章「バブル経済と企業財務」(p.15-44)