産地構造の転換と産地中小企業の発展-1950年代から1970年代の岐阜アパレル産地を事例として-
第45回経営史学会全国大会(立教大学)
岐阜から全国的なアパレル企業へと成長したヒロタとラブリークイーン2社を事例として、産地構造が変化するなかで、2社はどのような組織能力を構築したのかを論じた。ヒロタは、生産・企画・物流機能の強化により競争力を獲得した。一方、ラブリークイーンは、ブランド戦略とニッチ製品戦略により競争力を獲得した。このように、岐阜アパレル産地において、各企業の組織能力の構築に多様性が見られたことを明らかにした。