その他

基本情報

氏名 川崎 知已
氏名(カナ) カワサキ トモキ
氏名(英語) KAWASAKI, Tomoki
所属 商経学部
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

学習のつまずき感から克服に至るプロセスについての検討-現大学生の回顧的インタビューを基にM-GTAを用いた質的研究―

単・共の別

単著

発行又は発表の年月

202109

発表学会等の名称

日本学校心理学会

概要

小学校から高等学校までの教育期間における,児童生徒の学びのつまずき感から克服に 至るプロセスと各要因について探索的に捉えるため,大学生 22 名を対象として,これま での初等・中等教育期間を通して,学習でのつまずき感の有無やその内容,克服方法でど のような体験をしていたのかをインタビューした。インタビューの内容を逐語に起こし, M-GTA(修正版グランデッドセオリーアプローチ)を用いて分析し,学びのつまずき感か ら克服に至るプロセスと各要因に関するモデルを構築した。その結果,つまずき感の生成 要因として,「特定教科への抵抗・先入観」「授業形態への不満」「適切ではない学習方法」 「学習内容未定着」「学習回避・学習不足」が相互に関連しあって作用していること,つ まずき感の克服要因として,「必要性・重要性の自覚」「遅れ,基礎の取りこぼしの自覚」 「新たな教科との出会いと自信」「尊敬できる教員との出会い」が相互に関連しあう『転機』 や,「相談・援助要請アクセス」といった『行動化』を媒介として,「学校による援助サー ビス」「自助努力・学習方法の獲得」「塾による予習・個別対応援助サービス」であること が示された。  その中で,自助努力・学習方法の獲得として,「学習方法の体得と学習時間の確保」「自 分の言語で内容を理解しようとする姿勢・努力」「全体から捉え直して理解する努力」「わ からないことの特定化・明確化」「結論に至るまでのプロセスの十分な理解」が,また学 校による援助サービスとして,「生徒の理解状況の把握」「生徒の質問への対応・補習」「基 礎への立ち返りのサポート」「理論・理屈の丁寧な説明」と言った克服にむけての具体的 な方策が明らかになった。

担当授業科目1

 

担当授業科目2

 

担当授業科目3