論文

基本情報

氏名 安藤 崇
氏名(カナ) アンドウ タカシ
氏名(英語) ANDO, Takashi
所属 商経学部
職名 准教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

題名

「外部環境マネジメント・コントロール・システムの理論」

単著・共著の別

単著

概要

 環境マネジメント・コントロール・システムは,「環境戦略の実現や創造 (創発・共創)のために,マネジャが他の組織構成員に影響を与えるビジネス・プロセス」と定義することができる。環境マネジメント・コントロール・システムの最も特徴的な推進プロセスは,最終段階の「企業内外におけるコミュニケーション」であるが,本論文では企業外におけるコミュニケーション・プロセスを特に、外部環境マネジメント・コントロール・システムとよび、ここを論点とした。

 本論文では外部環境マネジメント・コントロール・システムの推進プロセスの各段階を、先行研究にもとづいて再検討することを通じて、同システムの目的と特徴を明らかにすることを目的とした。先行研究の再検討から、外部環境マネジメント・コントロールは,共通の目的や価値の実現に向けた企業外部主体との「共創(co-creation)」を目的としていることを明らかにした。そして環境マネジメント・コントロールは、通常のマネジメント・コントロールに比べて,①企業外主体との組織の境界を越えた、長期継続的かつ双方向的なインタラクションを重視する,②自社と協業の相手,さらには社会や地球環境までもふくめた共通価値(CSV)の向上を目指す,③推進プロセスでは、他者への配慮と信頼関係にもとづいた共感(感受性)や洞察力(リテラシー)が求められるという3つの特徴を持つことを明らかにした。そして最終的に企業は、他者や社会・地球環境と調和し、高い好感度を持って受容されることが重要であることを確認した。

発行雑誌等の名称

『千葉商大論叢』第57巻第1号

巻・号・掲載ページ(移行用)

 

発行又は発表の年月

201907