学会発表「英米覇権空間の比較分析：経済社会学的アプローチ」（2014年9月　第50回経済社会学会全国大会　於：流通経済大学）

第50回経済社会学会全国大会（流通経済大学）

英米両国は、覇権国としてしばしばその類縁性が強調される。しかしながら、英国は広大なイギリス帝国を築いたのに対し、米国はほとんどの植民地を持たなかった。本研究では、方法論的関係主義的な分析枠組みを用いて、土地を好み、かつ行政官僚にステイタスがあったイギリスと、南北戦争以降、海外の貿易を中心にすえ、広義の官僚として企業の経営者になることに大きな意味を持たせたアメリカという違いが、覇権国の様相の差異に現れたと仮説した。