道路計画策定のためのPIにおける協議会の運営方法に関する研究−千葉柏道路協議会を事例として−

著者：小野聡・井関崇博・原科幸彦

本研究は国土交通省のパブリック・インボルブメント（Public Involvement: PI）制度の運用事例として「千葉柏道路」協議会を調査し、参加のプロセスを分析することで参加の方法に関する知見を得ることを目的としたものである。とりわけ協議会の意思決定プロセスにおける位置づけ、メンバーの選定方法、および議論の進め方（参加者内での学習プロセス）について着目し、協議会参加者や運営者に対するヒアリングを行った。その結果、本事例では道路のニーズ調査やルート選定、影響評価の算出に市民が参加することにより、環境影響に関する理解を共有しながら合意が形成されたことが明らかになった。

計画行政