先の『意見集』(Ⅰ)以降に進んだ邦訳作業の成果を反映したもの。とくにこの第2巻では、上記のような当該作品の背景に配慮して、より多くの参考資料と比較しながらの作業を徹底した。すなわち、Interpretatioの訳出にあたっても、ここからはJ. E. Spuruit en K. E. M. Bongennaarを参照に加え、内容理解に努力した。『意見集』の内容は多岐に渡るも、同じく研究会でかつて行った古典期法学者ガーイウス(上記「訳書」:業績参照)と比較して、法の変遷を知る上でなど得るところは大きい。