スループットの会計
日本ロジスティクスシステム協会『LOGISTICS SYSTEMS』2008年10,11月号
スループット会計のはじまりは、イスラエルの経営学者ゴールドラットが制約理論を小説風に展開した“The Goal”(1984年)の中にある。伝統的な会計の中心概念は純利益、資本利益率、キャッシュフローの3つであるのに対し、彼の主張する会計の中心概念はスループット、在庫、業務費用である。本稿は、制約理論の適用例に相当する企業事例において営業、生産、物流の3部門のタイミング合わせによって経営効率を向上させたことをとりあげて、スループットの会計に関心を促す内容である。