趙軍担当部分「『日本帝国』にとっての『満洲』、『満洲』にとっての『日本帝国』――歴史教科書としての写真集を語る――」、pp.23-42 。『北満砂金地写真集』『満洲写真大観』『素描 大満洲』などの写真集を通して、(1)中国東北地域にある採金業の技術・工芸の発達史・進歩史。(2)金鉱に群がった様々な人間の群生像とその人間関係の歴史。(3)旧日本軍の関東軍が中心とする侵略者、植民地当局の中国東北地域での自然資源の開発史・略奪史、という3つの視点から錯綜した歴史を分析し、さらに「満洲」の植民地化の由来と政策の着眼点などを分析した。