その他

基本情報

氏名 小黒 岳志
氏名(カナ) オグロ タケシ
氏名(英語) OGURO, Takeshi
所属 商経学部
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

翻訳書、学会発表、講演、作品等の名称

Exceptional Sluicing Cases in Japanese

単・共の別

単著

発行又は発表の年月

201311

発表学会等の名称

The 37th Annual Meeting of the Atlantic Provinces Linguistic Association

概要

日本語のスルーシングは分裂文に基づく分析が一般的であるが,本発表ではその分析が適用され得ない表現「なんでまた」「なんだって」を提示し,分析を提案した。これらの表現の振る舞いを,Hiraiwa and Ishihara (2012)とHuang and Ochi (2004)の分析に若干の修正を加え,Rizzi (2004)のcriterial positionを採用して説明した。具体的には,スルーシングで生き残るWH表現はFocPに現れなければならないが,問題の表現はそこから話者の感情的態度を示すAttPに移動しなければならないとした。しかし,日本語のFocPはcriterial positionであるため,問題の表現はFocPからの移動が不可能となるとした。また,問題の表現が焦点の位置に生じない場合には,IntPに生じ,AttPに移動可能となり,IntPとともにFocPも削除され,スルーシングが可能となると論じた。また,英語の場合には分裂文の焦点はcriterial positionではなく,WH移動の行き先となる,疑問節の[Spec, CP]がcriterial positionとなることを観察し,criterial positionは言語によって異なりうることを示した。

担当授業科目1

 

担当授業科目2

 

担当授業科目3